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目の病気情報館 > 目の構造と症状

目の構造働き:眼球

目は眼球・視神経や瞼(まぶた)・涙腺・眼筋などから成り立っています。眼球は眼窩という骨のくぼみにおさまり、眼球につながった視神経から光の情報が脳に伝えられて初めて見ているものを認識できるようになります。何らかの原因で目に異常が起きると目の充血・痛み・かゆみ・かすみ・ぼやけ、視力低下、目の痙攣(まぶたの痙攣)などの症状を伴う目の病気になります。

目の構造しくみ眼球・視神経の他に眼瞼(まぶた)・結膜・涙腺・眼筋などを含むのが目です。
■眼球・視神経:眼球は、外側の強膜(白目の部分と角膜)・ぶとう膜・網膜と、内側の眼房水・水晶体・硝子体がからなっています。光は、角膜⇒眼房水⇒水晶体⇒硝子体の順に進み、網膜に達して像を結びます。網膜につながる視神経から大脳の視覚中枢までを視覚路(視神経の路)と呼びます。網膜が受け取った光情報が視覚路を経て視覚中枢に達して初めて視覚が生まれます。
○強膜(きょうまく)
一番外側の1層目の強膜は、大部分が白目と呼ばれる部分の白色の膜ですが、強膜の前方の一部は角膜とよばれ透明になっています。角膜は眼球を保護し目に入ってきた光を屈折させる働きをします。この屈折は目の屈折力の約70%を担っています。角膜は涙や内側の房水などで代謝を行っています。
○ブドウ膜(ぶどうまく)
強膜の内側にある2層目のブドウ膜は、虹彩・毛様体・脈絡膜からなっています。虹彩は茶目の部分で、その中心にある瞳孔を大きくしたり小さくしたりして眼球に入る光の量を加減します。虹彩と脈絡膜の間にある毛様体から細い繊維の毛様体小帯が水晶体に付着して水晶体を支え、毛様体にある毛様体筋で水晶体の厚さを調節してピント合わせ=眼底に像を結ぶ働きをします。黒く血管が多い脈絡膜は、瞳孔以外からの光がはいるのを防ぐとともに、眼球内に酸素や栄養を運ぶ働きをします。
○網膜(もうまく)
3層目の網膜には視細胞(錐体と桿体)があって光の強さ、色、形などを識別します。眼底中心部に多い錐体(すいたい)は、明るいところで働いて色を感じますが、眼底周辺部に多い桿体(かんたい)は、暗いところでも弱い光を感じますが色は感じません。
○眼房水
毛様体で作られた眼房水は後眼房(水晶体と毛様体の間)から前眼房(角膜と水晶体の間)に流れて、角膜や水晶体に栄養を供給した後に周辺血管に吸収されます。
○水晶体
水晶体は両凸レンズ状の形状で透明で、血管がないので眼房水から栄養を得ます。水晶体は毛様体筋で厚さが変わり、網膜に像を写すピント合わせの働きをします。
○硝子体
硝子体はゼリー状で眼球内側の殆どを占め、眼球の形状・弾性を保ち、水晶体で屈折された光を網膜に送る働きをします。

目の構造働き:まぶた・結膜

眼球・視神経の他に眼瞼(まぶた)・結膜・涙腺・眼筋などを含むのが目です。眼球を保護したり栄養をあたえる器官も重要な役割を担っています。何らかの原因で目に異常が起きると目の充血・痛み・かゆみ・かすみ・ぼやけ、視力低下、目の痙攣(まぶたの痙攣)などの症状を伴う目の病気になります。
○眼瞼(まぶた)
眼瞼(まぶた)は眼球を保護し、まばたきをすることで角膜表面を涙で潤します。また、眼瞼(まぶた)に生えているまつ毛の根元の神経は敏感で、ゴミなどの異物が目に入るのを防ぐ働きをします。
○結膜
結膜は粘液を分泌する粘膜です。結膜には、眼球結膜(強膜表面を覆う粘膜)と眼瞼結膜(瞼の裏側を覆う粘膜)があります。
○涙腺・鼻涙管
涙腺から分泌される涙は眼球表面を潤したり異物を洗い流したり、角膜に酸素を供給する役割があります。鼻涙管は涙を鼻のほうへ排出する働きをします。
○眼筋
外眼筋は眼球の周囲にあって眼球を動かす働きをします。片眼球に6つづつ、両眼で計12の筋肉があります。

目の症状と病気:見え方

見え方の症状はいくつかありますが、片目だけに症状が現われていると意外と気がつかないことがあります。見え方に関する症状によって疑われる病気があります。
■目の症状と病気:徐々に物が見えにくくなって、最近視力が落ちたように感じる
中年以降で近くの物がぼやけて見えにくいなら「老眼」、目がかすんで視力も落ちたなら「白内障」の疑いが。加齢による老眼や白内障は目の老化現象です。他の病気で視力低下がおきることもありますから、病院で診察を受けて視力低下の原因をみつけることが大切です。
■目の症状と病気:急に見えなくなった、急に視力が低下した
網膜中心動脈閉鎖症、急性緑内障、広範囲の眼底出血、視神経炎・視神経症の可能性があります。早急に治療をうける必要があります。網膜中心動脈閉鎖症は緊急治療を要します。
■目の症状と病気:視野が狭くなったり、視野が欠ける
網膜の病気や視神経の病気の可能性があります。視野の周辺が欠けていくなら「緑内障」、視野が不規則に欠けていくなら「網膜剥離」の疑いが。脳腫瘍でも視野が欠けます。
■目の症状と病気:視野の中心部が暗い感じる、ぼやけて見える
視野の中心が暗く見えにくい状態を中心暗点といいます。中心暗点があるなら、網膜の病気では黄斑変性、黄斑円孔、中心性網膜症などの疑いが。視神経の病気の視神経炎・視神経症において視神経の中心が阻害されると中心暗点が起きます。
■目の症状と病気:物が歪んで見える
物が歪んで見える状態を変視症といいます。網膜の黄班部の病気の初期や後遺症として変視症が起きます。
■目の症状と病気:暗所で見えにくい
暗所でよく見えないことを夜盲といいます。ビタミンA不足で起きますが、現代の日本では稀です。他に遺伝性の網膜色素変性症があります。
■目の症状と病気:視野の中にゴミや虫のような黒い物が見える
飛蚊症の疑いがあります。飛蚊症には生理的飛蚊症と後部硝子体剥離に大別されます。生理的飛蚊症は問題ないのですが、中年以降に急に片目に飛蚊症が起きたなら、念のため眼科を受診して眼底検査を受けることをおすすめします。
■目の症状と病気:視野の中に光が走る
網膜か脳に原因がある光視症です。網膜の場合は網膜剥離の疑いが、脳の場合は脳血管の一時的な痙攣による閃輝暗点という状態で両目に起きます。
■目の症状と病気:光の周囲に虹が見える
角膜炎や角膜のむくみでよく見られる虹視症です。緑内障の症状の一つでもあります。

目の症状と病気:充血

目の充血・痛み・かゆみは目からの警告の声です。目が充血していませんか?目の充血を引き起こす原因はドライアイ・結膜炎・眼精疲労など様々です。目が赤くなる症状には、充血(結膜充血・強膜の充血)と出血があります。充血は結膜や強膜の血液の量が増えることで血管が拡張して目が赤くなったように見える状態です。出血は、血管が裂けて血が出ている状態です。なかなか目が充血が治まらない場合は、病院(眼科)で診察を受けて確認をしてください。

■目の症状と病気:目の充血
目の充血には、結膜の充血・強膜の充血があります。
○目の充血:結膜の充血
結膜充血では、眼球結膜(眼球の白目の部分)と眼瞼結膜(まぶたの裏)の両方に鮮紅色の充血が見られます。白目の上に枝分かれしたような血管が見えるのが特徴で、目ヤニや涙を伴うことが多いです。結膜充血で最も多いのが結膜炎です。いわゆる「はやり目」はウイルス性の結膜炎で流行性角結膜炎やプール熱(咽頭結膜熱)などがあり、非常に感染しやすい結膜炎です。
○目の充血:強膜の充血
強膜充血の場合は、眼球結膜(眼球の白目の部分)のみの充血で眼瞼結膜(まぶたの裏)まで充血しません。目の疲れが原因の目の充血に多く、目薬などで無理に充血をとらずに目を休める方が効果的です。
強膜の充血は毛様充血ともいわれます。毛様充血を伴う代表的な目の病気に、ブドウ膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)に炎症を起きるブドウ膜炎があります。
■目の症状と病気:結膜の血管からの出血
結膜の血管が破れて出血する症状は結膜下出血です。色が真っ赤なので怖いと感じるかもしれませんが病気ではないとされています。ただ、動脈硬化などの全身的な病気の可能性もあります。念のため専門医の診察を受けることをおすすめします。

目の症状と病気:痛み

目の充血・痛み・かゆみは目からの警告の声です。目に痛みがありませんか?目に痛みは強いて治療を要しないこともありますが、目の治療をうける必要のある目の病気の場合もありますから、病院(眼科)で診察を受けて確認をしてください。
■目の症状と病気:目の痛み
○異物が目に入るとゴロゴロして目が痛みますが、異物を取り除けば治まります。異物を取り除いても涙が出たり充血している場合は、異物が目を傷つけた可能性があります。結膜炎・睫毛内反(逆さまつげ)や角膜の病気でもゴロゴロした異物感と目の痛み伴うことがあります。
○まぶたの一部分を触ると痛い(圧痛)場合は麦粒腫(ものもらい)のことが多いのですが、眼球を覆う強膜に炎症が起きていることもあります。
○頭痛を伴う目の痛みは、急性緑内障である場合があります。
○目の奥が痛い場合は、三叉神経痛が最も疑わしいです。
○目が疲れると目が痛い場合は、疲れ目・眼精疲労による目の痛みと考えられます。
○眩しさを伴う目の痛みは、目が疲れたときに起きるため放置されやすい症状ですが、角膜や虹彩に炎症をおこしていることがあります。

目の症状と病気:かゆみ

目の充血・痛み・かゆみは目からの警告の声です。目がかゆいですか?目のかゆみは、花粉症などによるアレルギー性結膜炎や角膜・結膜の炎症の症状として現れます。目がかゆいと集中力や注意力が低下して思わぬ失敗やトラブルを起こすこともあります。目のかゆみを抑える目薬がありますし、冷たいタオルなどで目を冷やすだけでも目のかゆみを和らげることができます。ですが、目がかゆいと、どうしても目をこすってしまい目を刺激することになります。水晶体や網膜をを傷つけて白内障・網膜剥離の引き金になりかねません。放っておかずに病院(眼科)で診察をうけ治療することも大切です。
■目の症状と病気:目のかゆみ
目のかゆみは、アレルギー性結膜炎(花粉症・春季カタル)の特徴の症状で、眼瞼炎の特徴的な症状でもあります。眼瞼炎には、まぶたの皮膚に起きる眼瞼皮膚炎、まつ毛の根元辺りに起きる眼瞼炎、目じりに起こりやすい眼角眼瞼炎などがあります。

目の症状と病気:乾き

目が乾くというとドライアイという言葉を思い浮かべるでしょう。ドライアイ(乾燥性角結膜炎)は結膜と角膜が乾燥です。ドライアイ(乾燥性角結膜炎)の症状は、目が疲れやすい、めやにが出る、眼がゴロゴロする、目が重たい感じがする、目が乾いた感じがするく(ショボショボする)、涙が出る、目がかゆい、目が痛い、物がかすんで見える、光を見るとまぶしい、目が充血する、などです。
ドライアイには涙液欠乏性ドライアイ(涙液分泌減少型)と蒸発性ドライアイ(涙液蒸発過多型)に大別されます。年齢に伴い涙腺の機能が低下して涙液が減少してドライアイになりやすくなります。眼を酷使する人や、高齢者や女性に多い傾向があります。コンピューター、コンタクトレンズ、アレルギー性結膜炎とドライアイ(乾燥性角結膜炎)は深く関係していると言われています。コンピュータと深い関係にあるテクノストレス眼症とも呼ばれるVDT症候群は、ドライアイから始まるといわれています。
自己免疫疾患(膠原病)のシェーグレン症候群・関節リウマチ・全身性エリテマトーデスの1症状としてドライアイになることがあります。

目の症状と病気:まぶた痙攣

瞼(まぶた)がピクピク痙攣したりしませんか?瞼(まぶた)を開閉する筋肉(眼輪筋)に痙攣が起きると瞼(まぶた)がピクピクします。 瞼(まぶた)が痙攣する原因の多くが眼精疲労・睡眠不足などです。休養することで改善されます。ただし、瞼(まぶた)の痙攣が長期間続いたり目を開けられないなどの症状があるときは他の原因が考えられますから、病院(眼科)の受診をしてください。

瞼がピクピク痙攣する病気に顔面ミオキミア・眼瞼痙攣・顔面痙攣(俗名:顔面神経痛)などがあります。
○瞼(まぶた)が痙攣する病気:顔面ミオキミア
眼輪筋の一部分が異常に興奮すると起きる顔面ミオキミアは特に下まぶたが痙攣します。原因は眼精疲労や寝不足などで、顔面神経麻痺の後遺症、脳幹部の炎症や腫瘍、多発性硬化症などの病気が原因の場合もあります。
○瞼(まぶた)が痙攣する病気:眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
眼瞼痙攣は両眼の瞼(まぶた)に発生する異常で、眼輪筋が勝手に攣縮(れんじゅく)する病気で、原因は解明されていませんが、脳の大脳基底核の機能異常が原因ともいわれています。
○瞼(まぶた)が痙攣する病気:顔面痙攣(俗名:顔面神経痛)
顔面痙攣(俗名:顔面神経痛)の殆どが片側性(片側顔面痙攣)の顔面神経の病気です。顔面痙攣(俗名:顔面神経痛)の初期に瞼(まぶた)が痙攣します。

目の症状と病気:目のくま

目のくまの原因に色素沈着・目のまぶたの厚み・血流不良があります。目の下のクマはとても疲れた印象を与えますし、実年齢よりも老けて見られがちです。目のくまの解消方法は規則正しい生活・バランスのよい食事・適度な運動などで根本原因を改善することです。目の周りのマッサージ・ストレッチやスキンケアも目のくまの解消法になります。
睡眠を十分とっているのに目のクマがなかなか消えない、黒ずんで見える、顔色が悪い、疲労感がとれないなどの症状があるならば何かの病気のサインかもしれません。「たかが目のくま」と軽く見ないで病院で相談しましょう。
■目の症状と病気:目のくまの種類
○色素沈着による目のくま:皮膚を引っ張ったり指で押しても色がかわらなければメラニン色素が目のクマの原因です。
○血管性の目のくま:目の周辺の血液循環が悪くなっておきる目のクマです。目のまわりの皮膚は薄いので、血流が悪くなると黒ずんでみえてしまいます。
○まぶたの凸凹(厚み)による目のくま:目の下まぶたに脂肪が多ければそのふくらみの下に線が入っているように見えますし、脂肪が少なければ窪んで、くまのように見えてしまいます。
■目の症状と病気:目にくまができる病気
病気が原因で目のクマができることがあります。糖尿病、慢性の肝臓病・腎臓病、甲状腺機能亢進症(バセドウ病が代表的)などです。「たかが目のくま」と片付けられません。

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