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糖尿病網膜症の症状治療

糖尿病網膜症は、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症の段階を経て徐々に進行していきます。自覚症状が現われるころには、病気がかなり進行しています。糖尿病網膜症は、日本における中途失明の第一位で、働き盛りの40歳~50歳では進行が速い傾向にあり、生活に大きく影響してしまいます。

糖尿病網膜症の治療は、段階によって異なります。糖尿病網膜症の早期治療と血糖コントロールによる予防が、糖尿病による失明を防ぐ上で非常に重要です。

単純網膜症の症状と治療

糖尿病になり長期間の高血糖で弱くなった血管に毛細血管瘤(小さなこぶ状のふくらみ)ができたり血管自体が細くなると、網膜に局限した、網膜への出血や網膜浮腫(むくみ)や硬性白班が蓄積される単純網膜症という状態になります。
視力低下などの自覚症状は全くありません。

良好な血糖コントロールができれば、通常は浮腫や白斑は自然に消えていきます。眼科的な治療はありませんが、定期的な経過観察が必要です。

増殖前網膜症の症状と治療

単純網膜症を放っておくと、増殖前網膜症を経て増殖網膜症へ進行します。増殖前網膜症は、新生血管が出てくる前段階の状態です。出血や硬性白斑が多数現れたり、血管がつまって酸素欠乏になった部分が多発して、虚血部分に軟性白斑が現われ、静脈の腫れや、毛細血管の異常な形が認められます。

この段階でも自覚症状は殆どないといわれていますが、網膜の黄班部に浮腫ができると視力低下の症状を自覚するようになります。

レーザー光凝固の治療が最も効果があり、虚血で酸素欠乏・栄養不足になった部分にレーザーを照射して固めます。増殖前網膜症の段階で光凝固治療をしっかり行うことが失明予防になります。

増殖網膜症の症状と治療

新生血管が現われて硝子体にまで病変が拡大した状態が増殖網膜症です。網膜の血管が閉塞して網膜にもろく破れやすいく新生血管が現れると、新生血管から硝子体に出血を繰り返して、硝子体が増殖性変性や変性萎縮することで網膜剥離を引き起こすと、失明のリスクが極めて高くなります。新生血管による血管新生緑内障の併発も失明につながります。

大きな出血や網膜剥離が起きるまでは殆ど無症状です。 硝子体出血や網膜剥離が起こると、飛蚊症や視力低下などの症状が現れます。血管新生緑内障では視神経が圧迫されて視野が欠けていきます。

増殖網膜症の段階では、閉塞した血管は元に戻らず、糖尿病の内科的治療に関係なく網膜症が進行しますから、眼科的な治療が必要になります。レーザー凝固治療で進行を抑えることができない、また硝子体出血や網膜剥離が起きている場合は硝子体手術が行われます。すでに糖尿病で傷んでいる網膜や血管を修復回復することは難しく、手術してもあまり視力が回復しないこともあります。

※糖尿病黄班浮腫
網膜の黄班部にむくみが生じた状態です。黄班部は中心視力に関係していますので、視力低下をきたす可能性があります。眼科的治療が必要です。

 - 糖尿病網膜症

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