目の病気情報館

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先天性の目の病気

先天性の目の病気に、先天性眼瞼下垂、先天性白内障、先天性緑内障、先天性鼻涙管閉塞があります。放っておくと、子供の視力の発達そのものに影響を与えて視力低下をきたして、視力回復が難しくなります。早期の発見と治療が大切です。子供に気になる症状があるならば小児眼科で診てもらってください。

先天性の眼瞼下垂

眼瞼下垂とは、何かしらの原因で瞼の動きに関わる腱膜・神経・筋肉に異常が生じて、瞼をあげにくくなり、正面を見たときに瞼(まぶた)が黒目の上縁にかかっている状態で、視野が狭くなります。生まれつき瞼(まぶた)が黒目の上まであがらない状態で、眼瞼挙筋の形成不全が原因です。殆どが単純型の眼瞼下垂です。眼瞼下垂以外の異常、眼球運動障害、眼瞼の形の異常がないことを条件として単純型眼瞼下垂と診断されます。

先天性眼瞼下垂では視力の発達が問題になります。目の機能が急速に発達する期間に正しく見ることができないと、視力と両眼視機能が正常に発達できません。重症の眼瞼下垂は視力の発達が阻害されることがあるため早期の手術が必要なこともあります。治療は主に手術で、生後6ヶ月頃から視力が完成する8歳頃までに時期をみて手術することになるようです。

 先天性眼瞼下垂の原因になる病気

  • 筋肉:単純性眼瞼下垂、筋強直性ジストロフィー症、重症筋無力症など
  • 神経:先天性外眼筋線維症、動眼神経麻痺など
  • 腱膜:眼瞼挙筋腱膜欠損

先天性白内障

白内障とは、眼の中にある水晶体が白く濁り視力が低下する病気です。白内障は瞳孔が白っぽく見えてくることから「白そこひ」とも呼ばれています。白内障には先天性白内障と後発白内障があります。先天性白内障は、生まれたときに既に水晶体に濁りがある場合もあれば、1歳を過ぎてからや思春期に入ってから症状が現われることもあります。

先天性白内障の原因は遺伝や母親の妊娠初期の風疹などがあげられます。現在では風疹のワクチンで先天性白内障にかかる確率は少なくなっています。多くは誕生時に瞳の中に白っぽい変色部分が特別な検査方法をとらなくても認められるものですが、新生児、乳幼児、学童期頃までに発症します。

先天性白内障の手術方法は、濁りが一部の場合は虹彩を切って透明な部分まで瞳を広げる手術や、白濁した水晶体を取り出して、将来眼内レンズ挿入術を想定した手術が行われます。後者の場合は手術後に眼鏡やコンタクトレンズを代用します。
大人の白内障と異なり、視力が発達する時期の乳幼児の先天性白内障の治療において、完全に濁っている場合は早めの手術が重要であるため生後早々の手術が行われます。視力が急速に発達する時期に物を見ることができないと弱視になってしまうからです。片目だけの白内障の場合で、水晶体に透明な部分が残っていれば、様子を見る対応になるようです。

先天性緑内障

先天性緑内障は、胎児期の隅角未発達が原因で起こる緑内障です。乳児で、光を嫌がる・涙が多い・目つきがおかしい・瞼が痙攣するようならば先天性緑内障の可能性がありますから、小児眼科の受診をおすすめします。先天性緑内障の治療は、通常は手術療法になります。

眼の中には房水と呼ばれる液体が循環して眼の中の器官に栄養を供給し、房水の圧力が眼圧を保っています。房水は眼の奥の毛様体でつくられて隅角(角膜と虹彩の間の部分で、黒目の端の部分の内部にあたり、黒目全周にあります。)にあるフィルターの役割をする繊維柱帯を通ってシュレム管から流れ出ます。ところが、先天的に隅角が未発達の場合は、房水が目に溜まって眼球が固くなり眼圧が高くなります。

眼が発達する時期の乳児の目は柔らかく眼圧に耐えられず、特に眼球の角膜が大きくなるため牛眼ともよばれ、片目の場合は見つけやすいといわれています。3歳ころから眼球の発達により眼圧に耐えられるようになり角膜が拡大することはなくなりますが、その分見つけにくくなり、視力低下で先天性緑内障が見つかることが多くなり、視力回復がむずかしくなります。

先天性鼻涙管閉塞

先天性鼻涙管閉塞とは、鼻涙管が閉塞している状態です。涙が涙点(目頭にある涙の排出口)から鼻の奥へ流れていく通り道を鼻涙管といいます。先天性鼻涙管閉塞は新生児によく見られ、鼻涙管が詰まっているために涙がこぼれやすい状態になっています。

先天性鼻涙管閉塞の多くは、抗生物質の点眼や鼻のつけね部分のマッサージで生後6ヶ月ほどで鼻涙管が開通します。開通しない場合は細い金属の棒を通して拡張するなどが行われます。

生後1ヶ月以内の新生児では泣いてもあまり涙を出しませんが、生後2~3ヶ月頃になると殆どの赤ちゃんが涙を流して泣くようになります。もし生後2~3ヶ月に満たない赤ちゃんの涙が多いようならば、涙道の通過障害の可能性がありますから、小児眼科の診察を受けることをおすすめします。

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