目薬の差し方はどうしていますか?正しい目薬の使い方で効果が発揮されます。目薬の常習的な使用や、症状に合わない目薬の使用など目薬の差し方を誤ると逆効果になることがありますから注意しましょう。市販の目薬を使用する際は添付説明・注意書きを読みましょう。
■目薬の正しい差し方
○目薬をさす前に石鹸で手指を洗います。
○目薬の容器のさし口が目に触れないようにします。目の中や周囲の雑菌・眼脂・ほこりなどが容器内に逆流して、容器内の目薬の効果が低下するだけでなく汚染してしまう恐れがあります。
○2種類以上の目薬を使う場合は、目薬を使用の間隔を5分以上あけます。目薬が眼に吸収されたり涙と一緒に流れ出るのに必要な時間は5分間といわれています。連続して点眼薬を使用すると、先に点眼された点眼薬が後で点眼された点眼薬で洗い流されてしまうため薬の効果が弱くなります。目薬には点眼薬と眼軟膏があります。点眼薬と眼軟膏を使用するときは、点眼薬を点眼し、5分以上間隔をあけてから眼軟膏をつけるのがお互いの薬の効き目を落とさないといわれています。眼軟膏には目の中に入れる点入と目周囲の患部に塗る塗布があり、どちらも疎水性で、少しずつ薬剤が溶けて効果を持続させるのが特徴です。
○目薬を貸し借りするのは絶対にやめましょう。ウイルス性や細菌性の結膜炎などが感染する危険性があります。
○医師の処方による目薬の場合は、医師が指示する目薬の差し方を守って目薬を使用することが大切です。治療が完了したら治療用目薬はすてます。早く治したいばかりに指示よりも多く目薬を使用すると、充血などの副作用を引き起こしたりしますから、必ず医師の指示に従って目薬を使ってください。
目薬の正しい差し方
目薬の差し方のコツ
上手く目薬をさせない方も多いようです。子供に目薬をさすのに四苦八苦しているお母さんも見受けます。目薬を点眼するときは1滴で十分です。それ以上に目薬をさしても目からあふれるだけです。点眼薬をさした後は目を閉じて目頭を押さえて涙点(涙の排出口)から目薬が流れ出るのを防ぎます。上手く確実に目薬が目に入りやすい方法のご紹介です。目薬をさす前に、必ず指手を石鹸で洗ってください。
■目薬の差し方のコツ:鏡を使う
○目薬をさす反対側の手に鏡を持って、顔を上にむけます。
○目薬をさす側の手で目薬を目の上に持っていきます。
○鏡に映る眼を見ながら目薬をさします。
■目薬の差し方のコツ:下まぶたでポケットをつくる
○目薬をさす目の下まぶたを押し下げてポケットをつくります。
○ポケットに目薬を落とします。
■目薬の差し方のコツ:子供に目薬をさす方法
子供が泣いているときは目薬が涙で流されてしまいますから、点眼は避けます。子供の下まぶたを押し下げて目薬を点眼しますが、目薬の先端が目の周囲に直接触れないように注意します。目薬を嫌がる場合は、子供の頭を優しく固定して点眼します。点眼中に目を開けることができない場合は、目頭の部分に目薬を落として、そのままの姿勢でパチパチ目を開けたり閉じたりさせると自然に目薬が目に入っていきます。
目薬の使用期限と保管
目薬の使用期限を守り、正しい保管方法で目薬の本来の効果を保持し、くれぐれも目薬が感染元にならないようにします。
○目薬の使用期限を守ります。市販目薬に表示されている使用期限は開封していない場合の期限です。使用法や保存法を守っていれば目薬の開封後1ヶ月は使えるようです。
○目薬をさした後は、キャップをしっかりと閉じて袋に入れて不潔にならないようにします。直射日光を避け、なるべく涼しい場所に保管します。「冷暗所保存」となっているものは冷蔵庫にしまうのが良いです。
○目薬を貸したり借りたりしてはいけません。
目薬とドライアイ
ドライアイなら眼科で目薬を処方してもらうのが一番ですが、市販の目薬を使用するときは防腐剤の入っていない涙液型の目薬を選びましょう。開封したら早めに使い切ります。一般的な目薬には防腐剤が入っています。目薬をさしたときに眼がしみるのはこれが原因です。ドライアイの場合は眼の表面に傷があることが多く、防腐剤を洗い流すだけの涙も少ないですから、目薬選びは大切です。
眼が乾いたと感じたら涙液型の目薬を1滴だけさしましょう。頻繁に目薬をさしたり目からあふれるほどにさすのは避けてください。目を守る涙を流してしまっています。涙は目の乾燥を防ぎ、角膜に酸素や栄養を運び、外界からの埃を洗い流したり細菌やウイルスを殺菌し、角膜表面の凸凹を埋める大切な働きをしています。涙の作用や働きが低下すれば、目は疲れやすくなり、さらに目の病気を引き起こすことも考えられます。ドライアイ解消に目薬を使用するとともに、意識的に瞬きをする、部屋の乾燥を防ぐ、睡眠を十分にとるなどのドライアイ対策も大切になります。
洗眼液の使い方
洗眼液を使いすぎるとドライアイの誘発・進行や感染症の可能性があります。実際に洗眼を習慣にしている人が目の痛みで眼科を受診するケースもあり、その多くがドライアイや感染症といわれています。洗眼液の防腐剤や界面活性剤が涙液層を保つムチン層を洗い流してしまい目の粘膜が傷ついたり、睫毛や瞼についている汚れや花粉を目に入ることで感染症を引き起こす恐れがあります。洗眼液は十分注意して使用し、涙の作用や働きを十分発揮できるようにするのが良いです。
花粉症や咽頭結膜炎(プール熱)の予防として洗眼液を使っていませんか?洗眼液を使用したいならば、洗眼の前に顔を洗い、洗防腐剤(塩化ベルザルコニウムなど)の濃度が薄いものを使用して、洗眼は1日1回5秒以内が望ましいようです。
※水道水は洗眼には向いていません。水道水と涙液の浸透圧が異なるため角膜上皮障害を起こしやすいです。
ものもらいと目薬
抗菌目薬とよばれる市販目薬がありますが、市販目薬は医療用の目薬より効き目が弱いです。俗に「ものもらい」と呼ばれているものは麦粒腫です。ものもらい(麦粒腫)は細菌感染による炎症です。ものもらい(麦粒腫)の程度にもよりますが眼科での受診をおすすめします。眼科を受診して抗生物質の軟膏や点眼薬を処方してもらうか処置をしてもらういましょう。ひどい場合は抗生剤を内服します。切開して膿をだす処置になるまえに眼科を受診するのがよいです。ものもらい(麦粒腫)が大きい場合は眼科に行って下さい。
※麦粒腫に似たものに霰粒腫があります。霰粒腫は細菌感染ではなく、マイボーム腺が詰まって瞼に硬いグリグリしたしこりができます。
コンタクトレンズと目薬
目薬によってはコンタクトレンズを装着中に目薬を使ってはいけないものがあります。ソフトコンタクトレンズの場合は一般的な目薬は使えないません。ソフトコンタクトが目薬を吸収してしまうからです。ハードコンタクトならば使える目薬もありますが、酸素透過性のハードコンタクトレンズでは、コンタクトレンズの性状を変化させたり、コンタクトレンズそのものが目薬を吸収した結果、目に刺激を与える可能性があります。コンタクトレンズ装着中に目薬をさす場合は注意書きを十分に読んでからにしてください。防腐剤の入っていない人口涙液型の点眼液ならば、ソフトコンタクトレンズや酸素透過性ハードコンタクトレンズでも大丈夫です。
ハードコンタクトレンズでも装着中に目薬を差す場合は、薬の効果が充分得られなかったり、目に負担をかける事も考えられます。コンタクトレンズを外してから目薬を差して10分程あとにコンタクトレンズを装着する方がよいようです。

